2009 年 7 月 14 日 火曜日
昨日いきなり弊社事務所の電気が全て消えました。ただ、複合機やパソコン関係の電源は問題無く蛍光灯のラインだけ消えると言う状態になりました。
一棟物の不動産投資では特にそうなのですが小さいトラブルが度々起こります。そのトラブル時にフットワーク軽く何でもある程度分かってやってくれる便利屋さんは重要です。
結局スイッチ周りの点検をしたら問題が分かり事なきを得ました。
弊社の場合小さい案件は内装屋のSさんで大掛かりなお話は看板屋のTさんに頼んでいます。
今まであったトラブルは、
「トイに何かが詰まって水が屋根から直接落ちて来る」とか「上の階で水を出してしまって下の階で水が
出た…」とか
「台風で看板が飛びそうで119番が掛って消防署から呼ばれた」とか
「そば屋の蒸気に火災報知機が反応して消防車とパトカー大集合」とか「ハトが巣を作ってダニが湧いた」とか
「隣で工事をしていた人がスパナを屋根に落として穴が開いた」等色々あります。
一棟物の難点は管理会社を選定していても所有者に連絡が来て煩わしい目に合う事です。ただ、そんな時でも便利屋さん的な頼れる人がいると心強いものです。
管理会社が見積もりがどうのこうの言っている間に「取敢えず見て、直して」という事が言える人がいるといいもんです。
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2009 年 7 月 5 日 日曜日
不動産投資の一つの失敗例(?)をご紹介します。
と言っても失敗を招くような事を何かしたというわけでは無く、物件購入後暫くして問題が明るみに出たというケースです。
弊社一階のそば屋「ゆでたろう」から排水の抜けが悪いとの指摘があり、以前も虫が湧くとの苦情もあり確認させると、何と排水官がずれてつながっていないとの事でした。(写真の様に床に穴をあけて確認しました。)
何かの工事によって起こったそうです。テナントの工事なのか、近隣の下水工事や、電線地中化工事が原因なのかわかりませんが…
問題は解決されましたが、不良債権化した任意売却の中古物件には問題は付き物という一つの例になるかと思います。
任意売却物件は価格が安く買えますがそれなりの覚悟は必要ではあります。この程度の隠れたる瑕疵は「ご愛嬌」と考えられない人には無理な投資ではあります。
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2009 年 6 月 27 日 土曜日
不動産投資では積算の出る物件でのフルローン投資が人気ではありますが、「積算が出る≒土地が広い」というケースが多いと思います。
ただ、見逃せないのが土地が広い物件と言うのは管理する面積も広いという事を意味しますので意外と大変です。グロス利回りとネット利回りの差が大きくなってしまうケースも散見されます。不動産投資で失敗しない為にもこの辺の事も気にする必要があります。
例えばですが、こちらの物件は積算価格と売却価格の差が1億近く開いておりましたが、夏になるとこんな感じに周りが茂ってきます。日当たりが良い丘陵に建てられた物件なので居住用物件としてのメリットは多々ありますが、管理面では樹木の伐採や下草の処理等で余分なコストが掛ります。
樹木の枝打や下草処理で軽く50万は掛ると言う事ですので自然の力は甘くみれません。
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2009 年 6 月 25 日 木曜日
以前千葉県の一棟売りマンション(信託受益権のファンド物件)を見て来た際の写真です。
地面に亀裂が入っています。他にもいくつか問題点がありましたが、特にお客様はこの辺りの事を気にされていました。土木関係の業者にチェックしてもらい、実際弊社も見てきましたがクラックからの水の流入がU字溝周りの土砂を削ったのが原因かと思います。
U字溝のクラック自体を埋める事でアスファルト部分の陥没は収まるでしょうし問題は無いと判断しました。(修繕可能)
ただ、個人の方はそういったところで萎えてしまうんですね…
キュウリは曲がった物がおいしい、リンゴも最後まで葉を落とさない方がおいしい(表面が完全に赤くならずに葉のあと日陰になり白く残るそうですが、糖分が高くなりおいしくなるそうです。)と言いますが本質が分かってくると逆に良さが分かるのですがね…
不動産投資には観察力と洞察力があるといいですね。(改善可能か改善不可能かの見極めが出来ると良いですね。)
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2009 年 6 月 20 日 土曜日
日本の不動産投資の市場等にも間接的に影響を与える海外の不動産市場ですが、今後要チェックが必要かと思います。特にヨーロッパが今まで目立っていませんでしたが今後は破たん等の動きが出てくるかと思います。実際に昨日1件ありました。
ブルムバーグニュースの抜粋訳
「昨日ロンドンで1社イギリスのサイモンハラビ氏(Simon Halabi)の不動産会社が約2000億前後の負債でロンドンの9つのオフィスビルで構成されている資産担保債券がその物件価値の50%近い下落で破たんしました。
その中にはJPMorgan Chase & Co.が入居しているオフィスビルも含まれています。現在物件価値が債券の残債を下回っているとの見立てがローンの管理者であるハットフィールドフィリップスのコメントで明らかになりました。
そのビルは929ミリオンポンドと6月8日現在では評価されましたが、2006年の10月には1.83ビリオンポンドだったとローンの管理者は指摘しています。
ハラビ氏は2006年にビルを担保に資金調達しましたが、その債務が組み込まれた債券はこの10月に償還期限となります。ブルムバーグのデータによるとイギリスで今年償還を迎える債券で最大規模となります。・・・」
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601087&sid=au9kxl_370iw
今後は、2006年、2007年等の高い所で買っている不動産の出口時期が今年や来年に来ますので同じ様な動きが見られると思います。イギリスを含めたヨーロッパは特に東欧向けなどの案件が焦げ付く可能性が指摘出来ると思います。
また、イギリス等のヨーロッパではバルーンタイプの資金調達をしている個人の一般投資家が多くその辺りの人々が持ちこたえられるかという懸念が持たれます。
*バルーンタイプの資金調達は短期で利払いのみをする借入で、短期間(1年~3年)で借換、借換を継続する資金調達手法になっています。価値が下落すればローンが出なくなり借換が出来ずに破たんという可能性があります。
また、アメリカのサブプライムはニュースにならなくなってきていますが、今後はオルトAやジャンボと言われる借入の借換時期が来ます。現在アメリカの長期金利は政府による資金調達が大きく財政懸念がある為に大幅に上昇しております。
普通はこれらのオルトA等の設定金利は長期金利等との比較で決定されるでしょうから、これからサブプライムの第二ラウンドがどこかのタイミングで始まる可能性があります。
先進国中最も早く景気底打ち宣言をした日本ですが、「蚊にさされた程度」が「100年に一度の危機」に認識が変わったのと同じように成らないと良いと思いますが・・・・
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2009 年 6 月 7 日 日曜日
不動産市況(特に投資用不動産を買う不動産投資)が活況になってきまして、物件が減少してきております。
そんな中物件が買えない理由の一つに利回り10%信仰があります。古い物件も、新しい物件も、都心の物件も、田舎の物件も、駅近くの物件も、駅から遠い物件も全て評価する一つの基準として想定利回りがあります。そして、想定利回り10%を一つの基準にするという考えがあります。
ただ、利回りだけで物件を選んでいても意味がないなとつくづく思います。築年数の新しい物件であれば借入期間が長く取れる為、キャッシュフローが古い物件と全く異なります。また、新しい物件の場合には修繕費等のコストが当面掛りませんので維持費が安く済みます。
築1,2年の物件等の場合によっては固定資産税の減免を受けている場合もあります。その為ネットの利回りが他の物件よりも高くなり、想定とネットの差が小さくなります。
そういった違いやメリットを全く考慮せずに足切りして行くと投資のチャンスを逃すことになります。
また、考え方ではありますが、2億の物件の年収が2000万であれば、ざっとNETで8%年間残ると考えると2億×8%=1600万です。1年間持っていればそれだけのキャッシュフローがあります。(一部は残債の減少に、一部は自己資金の増加に回ります。)
結局、価格が幾らであっても利回りが幾らであっても年間1600万入ってくると考えた場合、その分だけ高い値段で買う事に強い抵抗を抱く必要があるのか?と思うのです。
例えば2億1600万で買うという事ですが…そうなると約9.2%の想定利回りになります。
新築など堅い物件であれば今年2億1600万で買って1年持っていれば、1年後に同じ物件を2億で買ったのと同じという事ですよね??(もちろん競争や邪魔が入りますので買えないでしょうが…)もし、今年2億1600万で買った人は来年は他の物件を買える状態に再度成っているかもしれません。
(「今年利回り9.2%で物件を購入≒来年利回り10%で同じ物件を購入」単純化して考えれば左記の様な考えが出来ます。)
市場が上昇している時の思考として、「時間に価値がある」という事を理解する必要があります。利回りに固執するが故に時間を浪費するぐらいであれば、新しい良い物件であれば利回りが若干低くても買って一年でその差額を回収したと考えたらどうでしょうか?
ファイナンスの世界では時間を浪費するという事は損失と考えます。時間には価値があります。投資において「時間という価値」をうまく利用する必要があります。
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2009 年 5 月 31 日 日曜日
先日、ジョイント・コーポレーションが会社更生法の適用を申請したという記事が出ておりましたが、今後まだ数社~10社程度決算期を終えて金融機関が手を引く先が出てくると想定されます。金融機関が白黒つけるのが決算数字を見てからという行動パターンからして5,6月に今回のバブルの総決算が行われることになると思います。
そんな中で不動産投資物件の所有者の方が最も気を付けなければならないのが不動産賃貸管理会社の破たんです。一度、困っている顧客の為に色々調べましたが、不動産賃貸管理の世界は意外とセーフティーネットが掛っていません。不動産投資で失敗しないためにも十分注意しましょう。
例えば、不動産賃貸管理の業務に関して管理会社として受け取った家賃を振り込まない業者に対してどういう手段が取れるかと調べてみると、不動産賃貸管理そのものは宅建業者でなくても行う事が出来る業務が故に宅建業法で網が掛っていません。その為「借主が賃貸管理会社に払った家賃をオーナ-に契約通り支払え」「きちんと対応しなければ管轄の行政に宅建業者としての行為違反として連絡するぞ」という事が言えないのです。
(宅地建物取引主任のテストのひっかけ問題で良く「宅建業者で無くても出来る業務は次のうちどれか」という質問が出ますがその答えが仲介でない賃貸や管理になります。)
事実、国土交通省の出先機関に連絡を入れて確認もしました。宅建業法外の行為なので何も出来ません。というのが賃貸管理の世界なのです。
つまり賃貸管理の会社はオーナーが受け取るべき家賃を代行して受け取っておりますが、その振込をしなくても信義則違反や契約違反程度の民法上の争い事になってしまいます。宅建業法上の問題であれば該当会社に対して行政からの抑止力が働く部分もありますが、そうはなっていません。
不動産賃貸管理をする会社をざっと以下の様な点で最初にチェックします。
1. その会社や親会社等で短期の買取転売等を積極的にやっていなかったかどうか
2. その会社や親会社等が派手に不動産開発案件やリゾート案件をやっていなかったかどうか
3. 社員がリストラされて一担当者あたり担当物件が極度に多すぎないかどうか
4. その会社が不動産仲介業務や賃貸管理等の地道なビジネスをどれだけ重視しているか
そして、その後で注意すべきは約束事をきっちりと守っているか否かです。
家賃振込日が10日であるならばきちんと10日に毎月入っているか、遅れが日常茶飯事になっていないか等です。
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2009 年 5 月 20 日 水曜日
以前一度書いた記憶がありますが、不動産投資で物件を買ったら出来れば水災もカバーされている保険に入られる事をお勧めします。
更にお勧めは総合保険に入る事だという事もお書きしたかと思います。
総合保険では予期せぬ盗難等にも対処されています。
cf 一度あった問題は路上に置かれたエアコンの室外機が盗難にあったケースです。警察に届け出ましたが、保険の対象となりませんでした。(なぜなら総合保険でなかったからです。)
室外機だけといえども当然全体が使えなくなりますのでビルの場合は新規に付けると100万前後の備品になります。通常の保険ではここまでカバーされていません・・・・その為1棟物の投資用不動産を購入される場合には総合保険が良いです。
更に、最近出来た新しいサービスがあります。それは特に火災保険に質権設定する場合に便利な「自動引き落とし型の長期契約」(名称は異なります。)です。
私も長期契約で一括で現金を払うというのは手持ち資金の有効活用の点で効率が悪いので行いませんでした。(ただ少額案件は別ですが)一方、長期契約にすると割引があるので全くメリットが無いというわけでもありません。質権設定等を毎年やる面倒がありますし・・・
この二つのポイントを解決するのが「自動引き落とし型の長期契約」です。長期契約ではあるので保険そのものには長期契約の割引が適用されます。一方、今までの様に契約当時に全期間分全額支払う必要が無くなりメリットになります。また、質権設定もその長期間で行う事が出来るので書類上のわずらしさが減少します。
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2009 年 5 月 14 日 木曜日
現在神奈川県に所在する不動産投資ファンド所有の信託受益権物件に取り組んでいます。建物の躯体そのものは立派で見栄えがするのですが、急傾斜地に建っております。
傾斜地は見晴らしや採光が良いので好まれる点もあるのですが、一方坂道を登る必要があるので億劫だと思われる点もあります。
若者や子育て世代であれば良いのですが高齢化が更に進行した場合にどうなるかが心配な物件です。
ただ、神奈川県の良いと言われる住宅地はどこも丘の途中や坂の上にあります。東京以上に坂が多いエリアですので神奈川で不動産投資を考えている方には避けて通れないポイントかと思います。
ちなみに、ハザードマップ(アボイドマップ)と言われる地図が各自治体に備えられており地図を見ると神奈川県の場合には非常に広いエリアが何らかの危険地帯とされています。
例えば、洪水予測区域、地すべり予測個所等…ただ、これは法令上の制限を伴わない区分けになります。単に「大雨が降ったらこの辺りには行かない方が良いですよ」と言った情報開示だという事です。
不動産売買においてより重要となる規制や制限を伴う法令上の制限がある区分けではないという事です。
神奈川県の不動産投資案件も豊富にありますhttp://www.minato-am.com/
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2009 年 5 月 12 日 火曜日
不動産投資の評価というのは様々なポイントがあります。収益から評価する収益還元法による評価や、土地建物の積算価格を出して評価する積算法や近隣での取引から取引事例比較法等あります。
弊社でも収益還元法や積算法で評価出来るソフトウェアを導入して各自手元で評価を出したりシュミレーションしております。ただ、仲介業者の立場というのはありますので中立性に疑問があるのは確かな所です。
そこで、ご紹介しますのが外部に物件の評価を行う不動産評価のサービスです。
机上での簡易評価が一物件あたり5万円、現地実査ありの簡易評価で15万円前後だという事です。ご自身の物件購入の判断の補助資料としてご利用されるのも良いと思いますし、信用金庫や信用組合等への融資申し込みには必要となる事業計画書の添付書類として利用も出来ます。
ここでは社名はご公表しませんが、それなりの所の不動産鑑定士等が出した簡易評価を添付して計画を立てられたら説得力がまします。また、不動産投資の費用として費用計上も出来る事かと思いますので既存物件を増やそうとお考えの方にも適切かと思います。
5万円の費用をケチって変な物件を購入するよりもコストを掛けても外部の評価を得て自信を持って購入をするか、しないかという判断をされる方が賢明かと思います。不動産投資の失敗を避ける事が出来ます。
(もちろん自分が絶対の自信を持って進める物件の場合には何の問題もないのですが…)
不動産投資のコンサルティングはhttp://www.minato-am.com/
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