2009 年 5 月 26 日 火曜日
本日自社ビル物件の購入契約をして来ました。最後まで土地と建物の按分の所で売主と交渉しており大変でした。売主は購入時からの簿価を前提にした売却を主張し、弊社は一般的に通っている固定資産税評価按分の価格を主張しました。双方の差額は数千万に及んだので双方歩み寄りで決着しました。
不動産投資において実は売買価格や利回りの次に大切な数字は土地と建物の按分価格と言っても良いかと思います。
建物の価格が大きい方が、法人が買主の場合には2つの点でプラスです。(個人でも課税事業者の場合は法人と同じ扱いになります。)
1.毎年の減価償却が大きく取れる。
2.仮受消費税と相殺できる消費税額が大きくなる。(場合によっては消費税の還付を受けられる場合もあります。*詳細は税理士にご相談を)
弊社の様な仲介を専門としている不動産会社の場合には特に「課税仕入」が殆どないので消費税の払いがもろにきいてきます。それを建物比率の大きい収益物件を購入する事でうまく相殺出来ます。また、買取転売をする場合には異なりますが、一般の個人や法人と同じように長期投資で物件を持つ場合賃貸収入を取るのはもちろんの事、減価償却で実質キャッシュフローを上げる事が可能となります。
(買取転売の場合は結局物件を買っても直ぐに売却する事で消費税部分が行って来いになり、且、減価償却がプラスマイナスゼロになり効果が殆どありません。(減価償却してもそれ以上で売れたら益が出てしまいますので…))
特に
1.毎期の売り上げや月次の売上が不安定な業種
2.一般的に課税仕入れの少ない業種(コンサルティング、予備校・塾・学校、不動産仲介業等など)
3.銀行の信用を高めたい企業
等が自社ビル兼賃貸物件を購入されるとメリットがあるかと思います。
投資用不動産の物件購入で重要な所は、見えている数字だけでなく計算して隠れている数字をあぶり出す事です。
自社ビル物件購入のご相談はhttp://www.minato-am.com/
by 向井啓和
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2009 年 5 月 24 日 日曜日
個人が行う不動産投資の資金調達の環境としては依然厳しいものがありますが、最近の傾向として、自己資金の少ない投資を可能にしているのは別担保の存在があります。
特にフルローン等自己資金ゼロかそれに近い状態でも金融機関が貸す場合はその借手が担保となる資産をどれだけ持っているかを見る所が大きいです。また、過去例えば10年前に物件を購入して最近ローンを完済してしまった様な場合には金融機関の印象が非常に良い様です。
10年前に借りた銀行と同じでなくとも物件を購入しローンを組みそれを計画通りに返済したという履歴が信用力をアップさせます。それが1年、2年の返済履歴では信用力というところまで高まっていません。
30代の人なら引退まで約30年の年月がありますのでその期間でキャッシュフローを積み上げるという事をお考えになられたら良いのではないかと思います。フルローンかそれに近い状態でレバレッジを掛けてどんどん物件を買うという戦略はそれはそれで魅力がありますが、色々動き回って結局何も進んでいないという場合も多いかと思います。
確かに今年は格好のチャンスではありますが、また同じようなチャンスが来ないとは言えません。バブル崩壊後の整理が終了したのもまだ10年も経っていないという事もあります。
投資用不動産の金融商品化が言われておりますがあまり動かなかった不動産が動きやすくなってきたのが近年だとするとまた10年以内に大きなチャンスが巡ってくるかもしれませんし。
まずは小さくても相応なところからのスタートでも良いかもしれません。良い投資をしていれば時間が経てば成長してくるものです。
長期的な不動産投資のご相談はhttp://www.minato-am.com/
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2009 年 5 月 22 日 金曜日
先日火災保険で長期契約で一度に全額支払う場合に受けられる場合の割引を、自動引き落とし方式でも受けられると書きましたが火災保険会社の担当が「間違えていました」と連絡がありました。正しくは、火災保険の長期契約で全額払い(全期前納)の場合のみ長期割引が受けられるそうです。
(普通はあり得ないので何度か確認してそれで間違いないとの事で「自動引き落とし」でも割引になるとブログにアップしました。ただ、残念ながらやはりそうではありませんでした。その理由は下記にご紹介します。これはファイナンスの非常に初歩的なお話です。)
①全期前納の場合と②自動引き落としの場合の比較をしてみれば一目瞭然です。(損保会社の立場での計算をしてみます。)
前提条件として
A 5年の長期契約で考えてみます。
B その間の資金利回りを1%で変動が無いと仮定します。又、全ての資金を複利運用するとします。
C 5年分の火災保険料総額が5万円と仮定します。
D 保険料の払い込みは各期の初日に行われると仮定します。利息に付く源泉税は単純化の為に考慮外とします。
①保険料が全期前納の場合金利が各年に複利で付きますので5年後には5万円×1.01^5(5乗)≒52,500円となります。
②一方各期1万円払いの場合は
1万円×1.01^5(5乗)≒10,510円(1年目の払い込み分が5年間複利運用された額です。)
1万円×1.01^4(4乗)≒10,406円(2年目の払い込み分が4年間複利運用された額です。)
1万円×1.01^3(3乗)≒10,303円(3年目の払い込み分が3年間複利運用された額です。)
1万円×1.01^2(2乗)≒10,210円(4年目の払い込み分が2年間複利運用された額です。)
1万円×1.01^1(1乗)≒10,100円(5年目の払い込み分が1年間複利運用された額です。)
上記を合計してトータル≒51,520円となります。
①-②は約1,000円となり、保険会社は全期前納で受け取るよりも各期1万円受け取る場合には1,000円分実入りが減ってしまいます。また、事務手続き上のコストが通常掛りますのでもっと保険会社としては実入りが減り普通はファイナンスの常識ではあり得ない話なのです。だから、驚いてブログにアップしました。
*ちなみに、②でご説明したのは現在の1万円を5年間(もしくはその他の年数)複利で運用したらいくらになるか?それを「将来価値」(Future Value “FV”)と言います。
このFVは不動産投資における非常に重要な考え方である「割引現在価値」(Present Valueと英語では言います。“PV”)を求める際の反対の考え方なのでご紹介しました。PVの概念は収益還元法の基本原理です。
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2009 年 5 月 21 日 木曜日
千葉県のフルローンの物件を今年の3月後半に決済しましたが、数部屋空きがありましたがどうやら満室になった様です。買われた方に確認したわけでは無いのですが、インターネット上などの賃貸募集が終了した事をもって勝手にそう思っています。
不動産投資ファンドの任意売却物件でしたので、賃貸が付かない状態になっていました。
特に借り上げ社宅として賃貸をする場合には貸主が債務不履行した先とは契約が出来ないのが普通なので法人契約が入らず仕方ありませんでした。
つまり「合理的な理由があって空いている空室」だったのです。それをきっちりと説明して納得されて当初買付を入れられたお客様は気が変わったのか購入を辞退されました。
その後話を既存のお客様に持っていくと翌日には買付を入れて直ぐに銀行へ書類を提示しました。事前に前回のお客様と同じように事情を説明しました。
要は「潰れたファンド物件なので賃貸が付いてませんが、2,3か月では満室になると思います。」という事を説明しました。2か月も掛らずに、3,4部屋あった空室がきっちり埋まった事でやはり読みに間違いはなかったと安心しました。
不動産屋は信用ならぬと妙に強い疑念を持っている方は損をします。どこかで取引相手を信用する部分もなければ取引出来ないのですから…
一方、弊社調査を信用して買われた方は比較的低利のフルローン(実はオーバーローン)で物件を購入しておまけに14%台の利回りでしかも満室を享受されています。大規模修繕もしっかりされているので暫く安心でしょう。
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2009 年 5 月 20 日 水曜日
以前一度書いた記憶がありますが、不動産投資で物件を買ったら出来れば水災もカバーされている保険に入られる事をお勧めします。
更にお勧めは総合保険に入る事だという事もお書きしたかと思います。
総合保険では予期せぬ盗難等にも対処されています。
cf 一度あった問題は路上に置かれたエアコンの室外機が盗難にあったケースです。警察に届け出ましたが、保険の対象となりませんでした。(なぜなら総合保険でなかったからです。)
室外機だけといえども当然全体が使えなくなりますのでビルの場合は新規に付けると100万前後の備品になります。通常の保険ではここまでカバーされていません・・・・その為1棟物の投資用不動産を購入される場合には総合保険が良いです。
更に、最近出来た新しいサービスがあります。それは特に火災保険に質権設定する場合に便利な「自動引き落とし型の長期契約」(名称は異なります。)です。
私も長期契約で一括で現金を払うというのは手持ち資金の有効活用の点で効率が悪いので行いませんでした。(ただ少額案件は別ですが)一方、長期契約にすると割引があるので全くメリットが無いというわけでもありません。質権設定等を毎年やる面倒がありますし・・・
この二つのポイントを解決するのが「自動引き落とし型の長期契約」です。長期契約ではあるので保険そのものには長期契約の割引が適用されます。一方、今までの様に契約当時に全期間分全額支払う必要が無くなりメリットになります。また、質権設定もその長期間で行う事が出来るので書類上のわずらしさが減少します。
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2009 年 5 月 19 日 火曜日
弊社のみならず投資用不動産を扱っている会社は大忙しの状態になってきました。
本日カタカナ系不動産会社の人が来られました。規模が大きい会社で数千億の物件在庫を持っているそうですが、2,3,4月で売りたい物件や在庫物件が一気に売れたそうです。一月辺り40件売却出来たという事で年末とは大きな違いに驚きます。
売主として売却したので損切り、損失確定をしたそうですが、物が動き出しました。
顧客層は医師、弁護士等の専門職の方や会社経営者の事はもとより外資系にお勤めのサラリーマンの方が良いお客だったという事です。大体弊社の顧客層と重なります。
弊社の方でも昨日は決済と契約が1件ずつありました。共に準備やチェックに大忙しでした。それとACCJ(アメリカ商工会議所)の雑誌への広告締切が重なり大変でした。外国人も動きがありますので英語のブログも立ち上げました。これから世界に対して日本の不動産情報を発信していきます。
・・・・ただ、文法とスペルが心配ですので粗さがしはご勘弁を。
外国人の方向けの不動産情報を提供するブログはhttp://blog.realestate-minato.com/
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2009 年 5 月 15 日 金曜日
最近時々事前に出していた価格に対して大幅に価格を下げる物件が目に付きます。「ネットで具体的な情報開示するな」という事でネットには物件を載せていませんので数字だけご紹介します。
例えば千葉県内のゲストハウスは1億数千万を半値近くに、東京新宿区の古ビルも半値に、東京千代田区のビルは6億前後から一挙に4億の値引きという例があります。場所はいずれも駅からそれ程遠くなく道路付きも良いです。
ただ、これらの物件は古い物が多いです。古いので銀行融資はつかないという難点がありますが、現金で買う人にはチャンスが巡ってきました。不動産投資で一番安く買える人は全額現金で買う人なんですよね・・・・
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2009 年 5 月 14 日 木曜日
現在神奈川県に所在する不動産投資ファンド所有の信託受益権物件に取り組んでいます。建物の躯体そのものは立派で見栄えがするのですが、急傾斜地に建っております。
傾斜地は見晴らしや採光が良いので好まれる点もあるのですが、一方坂道を登る必要があるので億劫だと思われる点もあります。
若者や子育て世代であれば良いのですが高齢化が更に進行した場合にどうなるかが心配な物件です。
ただ、神奈川県の良いと言われる住宅地はどこも丘の途中や坂の上にあります。東京以上に坂が多いエリアですので神奈川で不動産投資を考えている方には避けて通れないポイントかと思います。
ちなみに、ハザードマップ(アボイドマップ)と言われる地図が各自治体に備えられており地図を見ると神奈川県の場合には非常に広いエリアが何らかの危険地帯とされています。
例えば、洪水予測区域、地すべり予測個所等…ただ、これは法令上の制限を伴わない区分けになります。単に「大雨が降ったらこの辺りには行かない方が良いですよ」と言った情報開示だという事です。
不動産売買においてより重要となる規制や制限を伴う法令上の制限がある区分けではないという事です。
神奈川県の不動産投資案件も豊富にありますhttp://www.minato-am.com/
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2009 年 5 月 14 日 木曜日
不動産投資ローンで意外と忘れられているのが信用組合を利用したローンです。場合によってはフルローンも可能なので要注目です。
ただ、信用組合は地域密着・小規模企業援助の色彩が強い金融機関の為、2億円を超える物件の購入における融資は原則難しいとお考えください。かなり時間が掛ります。ただ、2億円以下の不動産投資のローンであれば積極的に行っている先もあります。
先日来られた某信用組合の方はかなり積極的でした。ただ、全ての信用組合がそうであるとは言えませんので注意が必要です。知っている限りでは都内では信用組合で不動産投資に積極的な先は2信組だけになります。
今回来られた信組は物件評価等をエリア横断で対応している様でかなり迅速に動いてくれるます。まず、決算書類等を事前に送っておき、会社や個人の審査を先にしておきます。その際には仮に購入しないとしてもサンプルとして物件を提示して申し込みをします。
次に購入したい物件を見つけた際に資料を送って対応してもらいます。金利は調達コストの問題もあり3%台になりますが、自己資金ゼロのフルローンでの購入や修繕費等込みの融資額を融通してくれるオーバーローンの場合もあるそうです。これは私共が知っている中で最も積極的な対応です。
ただ、原則として23区内にお住まいの方が対象になります。一部、23区内で働いている方も対象になりますが、信用組合法上働く場所が変わると融資の終了となるそうです。(実際に発動される事は殆どないそうですが…)
また、金利上昇のストレステストは現況金利から2%アップ(5%台の金利)で収益還元法上収支がプラスかプラスに近いか行っている必要があります。(家賃収入は他行と同様に8掛けで計算します。)
都銀、地銀、信用金庫、信用組合で現在不動産融資に積極的な先は1行、2行、1庫、2組合となっています。どんどん状況は変わりますが、弊社では動向をフォローしていきます。
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2009 年 5 月 13 日 水曜日
連帯保証人が不動産投資の不動産投資用ローンを得るにあたっても必要となります。女性に多い勘違いですが連帯保証人にならなければ関係無いという考えがあげられます。
旦那さんが不動産投資をして団信を掛けて投資物件を購入した場合においても、相続等が発生した場合には資産と債務が相続人である奥様に引き継がれます。
また、旦那さんが旦那さんの親や兄弟を連帯保証人にして買われた場合でも資産と債務が相続人である奥様の所に行くのは変わりません。(こちらの方が奥様にはリスクがあるかも知れません。団信で債務が減っていませんので…)
つまり、連帯保証人になっていても、いなくても奥様は旦那の不動産投資のリスクやメリットを受ける事になります。
従って、奥様が旦那の不動産投資に反対である場合には離婚を決意して反対される必要があります。
本当はよくよく理解すると最終的には奥様とお子様のメリットになる様にされる不動産投資でありますし、結局は関係する事になるのですから旦那様と共に不動産投資を研究されるのが一番宜しいかと思います。
ただ、よく分かるのは日頃の家族の信用が高い人の場合には簡単に了解を得れる事です。奥様が連帯保証人になりたがらない旦那様は日頃の努力が足りないのかもしれませんね…
不動産投資ローンのご相談はhttp://www.minato-am.com/
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