2011 年 12 月 1 日 木曜日
先日明治大学のグローバルビジネス研究科でREITの担当者の方を迎えての授業がありました。
その中で興味を持った二点をご紹介します。
まず、一点目が非上場のREITの存在です。REITと言えば当然の如く上場ものしか無いと思っていましたが、実は日本で非上場のREITも存在するそうです。
非上場ならば通常の匿名組合出資(TK-GKスキーム)でやれば事足りますが、運用上のメリットがあってREITのスキームを使っている先がある様です。
また非上場だと時価評価をしなくて良いのがメリットの様です。上場してしまうと価格が付くのでそれを持って時価評価せざるを得ない状態になります。
一方非上場であれば物件の評価のみになり通常の有価証券投資で社内に存在する損切りルール等に引っかからない様です。
二点目がUP REITの話しですが、物件をREITに売却して代わりにREITをもらうUP REITの場合アメリカ等では課税が繰り延べされるのに対して日本ではそれが無いと言うです。
REITその物を所有しているだけではキャピタルゲインの課税はされずそのREITをいつの日か売却した際に課税されるという仕組みになっていますが、それが日本ではないのでREIT市場の拡大が今一つであるとの事です。
現状は賃料の下げ止まりもあり、REITは割安であるという見立てでした。
BOJ(日銀)も買える資産になっていますし底堅いかもしれません。
by 向井啓和