JREITが示す不動産市場の現状

良く色々な方から不動産市況に関しての見通しを聞かれます。その際には、実需の市場と仮需(投資用物件)の市場では違うと言う前提に話をします。

 

 

私が最近常日頃からお客さまに伝えている状況を比較的簡単に表している記事がありましたのでご紹介します。

 

 

2012年8月23日の日経新聞の17面の市場展望覧に出ていた記事です。

 

 

簡単に要約しますと以下の通りです。

 

 

「不動産投資信託への資金流入が改めて強くなっている。上場するREITの東証REIT指数は22日約1カ月ぶりの高値を付けた。国債等よりも利回りが高く、欧州債務問題等の海外情勢の影響を受けにくい事が買いを誘っている。

 

 

中略

 

 

ここにきて堅調さが目立つのが住宅系の不動産投資だ。積水ハウス・SI投資法人が約4カ月ぶりの水準まで上昇。他のREITも8月は上げが目立つ。特に住宅系は個人や小規模な入居者がおり、大口テナントの退去の影響を受けるオフィス系よりも安定する傾向にある。

 

 

今後も住宅系の不動産投資は買われやすいとの声がある。一方で東京都心のオフィスビル空室率は4カ月ぶりに低下した。

 

 

年末に掛けてはオフィス系に資金が向かうとの見方もある。」

 

 

との事です。

 

 

REIT指数が上昇→利回りが低下→投資用不動産の利回り低下→投資用不動産価格の上昇

 

 

という一つの流れが背景に見られます。投資用不動産は金融資産的な要因が多分にありますので金融市場の動向のチェックが必要になります。

 

 

実需の自己居住用不動産では価格の上昇があまり見られない中でも、賃貸物件である投資用マンション等は利回りが全般的に低下傾向であります。

 

by 向井啓和

Posted in admin
カテゴリー: みなとアセットマネジメント株式会社, 不動産投資, 向井啓和 意見, 物件調査報告 RCマンション編, 証券投資

関連記事

コメントをどうぞ

トラックバック

JREITが示す不動産市場の現状”のトラックバックURI

不動産投資ブログについて

  • このブログはみなとアセットマネジメント株式会社が運営しています。
  • 記事に関するお問合せは各記事のコメント欄にご投稿ください。
    不動産投資のご相談、特定の物件に関するお問合せはこちらをご覧ください。
  • 執筆者プロフィールはこちら
    (オールアバウト専門家ページにジャンプします。)
  • twitterはじめました
    minato_assetをフォローしましょう

カテゴリアーカイブ