2011 年 5 月 24 日 火曜日
不動産投資用ローンで、どの金利を選択するかはひとつの悩ましいポイントですが…
直近の「長期の市場金利」の下落基調を受けて長期金利のローン金利も低下して来ました。以下の表は某銀行の融資の基準金利ですが、6月になって更に5年、10年の下落幅が結構大きいです。
(5年金利は3か月で0.2%下落しています。)
基準金利ベースで変動金利と0.025%しか変わらない金利になっています。これは債券(ファイナンス)用語ではイールドカーブのフラットニング化と言われる現象です。
「イールドカーブのフラットニング化」だけでも論文書ける程のテーマなんですが簡単に言えば「日本の景気悪化と増税を金利市場が相当織り込んでいる」という事になります。
また、年度初めという事で行き場の失った運用資金が安全資産である国債等に流れた事も要因です。
いずれにしてももう殆ど低下余地のない政策金利をベースにした変動金利と「5年の固定金利」が同じ水準と言うのは金利優遇幅が同じであれば金利固定化すべきでしょう。
3月金利
変動 2.475%
2年 2.4%
3年 2.49%
5年 2.71%
10年 3.26%
4月
変動 2.475%
2年 2.36%
3年 2.42%
5年 2.61%
10年 3.19%
5月
変動 2.475%
2年 2.32%
3年 2.38%
5年 2.58%
10年 3.14%
6月
変動 2.475%
2年 2.30%
3年 2.34%
5年 2.50%
10年 3.04%
by向井啓和
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