2012 年 8 月 11 日 土曜日
先日知合いの方から突然相談を受けました。
内容としては、贈与を受けた不動産の贈与税の未納があり、現在は滞納状態が継続しており国税から競売手続きに入ると言われているとの事でした。(目黒駅3分程の区分所有マンションでした。)
不動産の場合特に多いのかもしれませんが、何気なく家族間で名義変更をしてしまうと言う事例が意外と多い様です。
その場合、登記所から市町村やその他の関係機関に情報が10日以内に伝わりますので、申告をしなかったり、遅くなるととんでもない事になります。
その人の場合には夫婦間で贈与をしたそうですが、自分も納税できるだけの余裕資金が預金されているにも関わらず支払を先延ばししていたそうです。
この場合、遅延損害金が14.6%の割合で掛ってきますので、実は相当なマイナスキャッシュフローになっていました。一方で、0.1未満の預金を保持し、一方では14.6%で増加する債務を持っている…(物件自体は家賃収入のある物でしたのでキャッシュフローはありましたが…)
全く合理的な行動ではありませんでした。
その人曰く、家庭の事や子供の事が重要で忙しくあまり気に掛けていなかったそうです。
そこで、私は二つの可能性を指摘しました。預金を全部使っても一日も早くまっさらにしてしまうか、若しくは売却してしまうか。
結局、その方は若干悩まれましたが預金を使っての納税を選択されました。物件そのものは賃貸中で入金もありますので仮に預金額が相当減ってしまっても現状を続けるよりはましです。
その人は普段から立派な方で、しっかりされていると見えたのですが、人は案外不得手な事もあるのだなと思いました。
by 向井啓和
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