中国人の不動産投資の見方

中国の方が住居兼投資用不動産を買われるという事で最近複数相談を受けておりますが、そんな彼らの考えを理解すると日本と中国の文化の違いを理解出来るかと思いますのでご紹介します。

 

 

不動産投資に於いて中国人の方が重視する点は以下の様な所です。

 

 

1. なるべく自己資金の中で買える物件を選択する。

 

2. 借入金は10年以内で期限前返済をするつもりで借りる。

 

3. 金利はなるべく低く。

 

4. なるべく身内や友人からの借入を利用する。

 

 

 

1.2.3.に関しては中国の方は数十年前の日本と似ていて借金イコール悪という感覚があり、その借金を出来ればせずに物件を買うという思想があります。合理的ではないにしても潔い考え方とも言えます。

 

 

そのしたくない借入も出来れば10年以内で返済して「後で(10年後)楽になりたい」というので、必死に期限前返済をされてます。

 

 

そして口癖の様に言う言葉が「現実」「現実」「現実」「現実」です。借金に対しての嫌悪感からなるべく低い金利から物事を考えるという特徴があります。その現実主義から目先の金利に目が行くようです。(将来下げてもらえる可能性があると言っても理解してもらえません。)

 

 

4.に関しては地方によって異なる様です。上海等の都会では身内からお金を借りるというのは恥ずかしい事と思う一方、南や西の方面の地方ではコミュニティー内で同胞を助け合うというのは普通の感覚の様です。

 

 

イギリス人やアメリカ人の感覚では借金しない人は馬鹿か位の考えとは正反対を行っています。ファイナンスの理論からすると低い金利は長期で返済するというのは常識なんですが、「理論」よりも「気分」や「哲学」を重視すると多くの中国の方と同じ様な考えになるんでしょうね。

 

 

いずれ時代の経過と共に考え方も変化していくとは思いますが…

不動産投資のご相談はhttp://www.minato-am.com/

 

by 向井啓和

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カテゴリー: その他, フルローン考察, ブログ, 不動産投資, 不動産投資―海外情報, 不動産投資用ローン, 向井啓和 意見

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コメント / トラックバック 1 件

柴田 孝利 (しばた たかとし) より:

はじめまして。
現在、横濱中華街を10年間張り付いて中国の方々と交流を持っております。
中華街も高齢化が進み、お年寄りも少なくなってきました。2世3世はほとんど日本人と思える考え方の様です。最近は中華街内部の不動産売買は飽和状態ですが、大陸からの資本投資が顕著になっております。地元の方々の興味はもっぱらさし迫った相続と両親を葬るお墓のことなのかもしれません。確かに近くに墓地はありますが、日本との習慣が違うので大変苦慮されております。不動産投資も一段落して再建築ラッシュもピークを越しました。これからは、注目すべき日本の土地は一つは東京都内の新宿と富士山の見える河口湖を始めとした富士五湖周辺の別辺地だと思います。終の住み家と霊峰富士のもとで未来永劫安らかに眠ることが出来るお墓でしょう。
私は現在、山中湖に最適な土地を確保しておりますので、いずれ霊園付き別荘地を中国の方々に提供できると思います。中国本土では土地の所有権を持てない、本土の投資家の方々のためにも大変価値の有る土地投資になると思います。

2010 年 7 月 16 日 4:04 AM

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