2008 年 12 月 24 日 水曜日
カナダのランドバンキング(宅地造成、商業地開発)の会社から誘いがありプレゼンテーション参加。アメリカやカナダ等の北米の不動産市場に関して興味があり、自分の情報のアップデートの理由もあり参加しました。
彼らはカナダのオンタリオ州を中心とした北米の商工業の発達したもしくは今後発展すると思われるエリアの荒地や農業用地等を自社で購入してそのうち5%のみ自社保有してそれ以外を投資家に売却するというビジネスモデルで展開しているとの事。
日本でもバブルの時には原野商法という詐欺的な投資案件の話がありましたが、その辺の信頼性等を確認しました。説明によるとその会社は29年の歴史があり、4年から6年で土地のインフラやビジネスプランを練って建物を建てる業者に転売して利益を得るとの事。その間、95%の投資家への連絡や情報提供をして行くことがビジネスであるとの事でした。
開発型投資案件の良い点はリターンが高いところですが、一方、リスクもそれなりにあります。(リターンは複利ベースでカナダドルで15%前後のリターンとの事)ただ、一番のリスクは開発がいつ行われるかが明確でないことです。
開発会社の開発時期のターゲットと実際に開発が行われる時期のずれが大きければ大きいほど投資案件の資金化に時間がかかります。また、所有しているのは土地でありしかも他の所有者と共有の様な状態になっており、勝手に土地として売却出来ない等の問題もあります。
ただ、リセールといって他の投資家に売却する事も可能であるとの説明でした。リセールが出来れば資金の流動性が保たれるので投資しやすいかと思います。ただ、他の会社の案件で開発案件に投資したがその開発会社が倒産して投資資金が戻らなかったという話も聞いております。もう少し内容を詰めないと取り扱うべきか否か決められないです。
一応、アニュアルレポートとリーガルオピニオンを求めました。アニュアルレポートとはその会社の決算報告書の様なもので、リーガルオピニオンとは日本で投資勧誘するにあたっての資格要件などに関しての弁護士の意見書です。
その内容が全く問題なく、魅力的な案件で大きな資産の一部を5,6年寝かしても良いという方にはこの様なランドバンキングの投資も悪くはないかと思いますが、ハイリスクであるのは間違いないです。
by 向井啓和
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