2009 年 11 月 29 日 日曜日
ドバイの不動産バブルが崩壊して欧州各国の銀行に影響がでそうです。つい2,3年前よくドバイへの不動産投資の投資話を聞いたものです。当時流行っていたのは「オフプラン」という商品です。
オフプランとは日本で言うならば新築マンションの申込金と同様の商品です。
日本の場合、購入者がマンションの申込金を入れて、建物が完成してから残代金を払い込んで、その後に転売するのが投機で行われていますが、海外の場合、特にドバイでは、マンションの申込金そのものを売買してしまいます。
つまり、現在設計図段階のマンション建設プランを見て、例えば10階の角部屋を300万で申し込むとその販売業者が胴元もしくはブックメーカーとして他に買っても良いと思っている人にそのマンション申込金を500万で売却します。
さらに建物が完成近くなって来ると500万で買ったマンション申込金を1000万で別の人に売ります。
1000万の申込金を払って権利を買った人が残りの残金を支払って目出度くマンションの所有者となります。
ここで問題はこのマンション申込金がマンションが建つ前提で売り買いされていますが、その前提が崩れた場合です。今回の中東のバブルではどちらかと言えば欧米の人がメインでしたが、一部日本人の方もオフプランの購入者がいると思われます。
建築主の開発業者が倒産してしまえばどんな素晴らしいプランも水の泡です。
by 向井啓和
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