2009 年 6 月 2 日 火曜日
本日アメリカ人の方からの問い合わせが入りました。外資系の金融機関にお勤めで「投資」という事に関してはプロの人ですが話をするとざっとこんな感じでした。
(Non native ながらも英語のブログもスタートしたので今後はもっと同じような問い合わせが増えるかも知れません。英語ブログはこちらhttp://blog.realestate-minato.com/)
A氏「一棟物の不動産投資に関して相談したいんですが…」
MINATO「はいこちらで結構ですよ。金額はどのくらいからお考えですか?」
A氏「100万ドル~200万ドル(1億~2億円)なんですが…」
MINATO「丁度その辺りの価格帯は競争も多く物件が出ても直ぐ動いてしまいますよ。」
A氏「そりゃそちらが貸してくれるというのであれば丸ビルでも六本木ヒルズでも買いたいですが、森ビルでも最初は小さく始めたんでしょ?最初から上海のビルみたいの建てられないですよね?」
MINATO「まあ、そうなんですが…。都内だと中々利回り出ませんよ。特にその金額帯は。」
A氏「いろいろ調べたんで分かります。」
MINATO「川崎とか辺りまで行けばそこそこ利回り出ますが…」
A氏「川崎ならいいですよ。働くところも多いし東京と横浜の間で便利ですし…まあ、千葉でも埼玉でも良いですが…六本木辺りだとネガティブキャッシュフローになりますよね?土地のキャピタルゲイン狙いがメインならそうしますが、最初はキャッシュフロー狙いで行きたいんで…」
MINATO「そうですか。分かりました。他に何か条件ありますか?」
A氏「RCというのが条件ですね。地震とか火災が怖いので…」
MINATO「了解です。」
A氏「それとお勧め物件を見せてもらえますか。+費用等のシュミレーションも出来たら。」
MINATO「了解です。」
とこんな感じでした。日本語を読めない外国人でも要は都内の中心地は実需のニーズが高い事もあり価格が下がっていてもキャッシュフロー投資としては魅力が低いという事を理解しており、キャッシュフロー投資としては若干周辺部が良いと理解されていました。
特にこちらではどこが良いと言ったつもりが無いのですが、「首都圏の便利な郊外」という弊社がキャッシュフロー投資には良いと思っている所に一発で落ち着きました。(もちろんキャッシュフロー投資だけが不動産投資ではないので他のタイプの投資もありですが。)
リスクとリターンのバランスが良いのが彼の言っている様なエリアなのでないでしょうか。
ちなみに前回の日本だけのバブルの時と今回のサブプライム流れのバブルでは市場の価格発見機能の働きが全く違います。前回のバブル時にはとんでも無く安い値段の物件というのが日本の不動産でありましたが、今回はそれ程大きく下がる前に買いが入るという市場機能が正常に働いています。
不動産投資のお問い合わせはhttp://www.minato-am.com/
by 向井啓和
Posted in admin
カテゴリー: みなとアセットマネジメント株式会社, ブログ, 不動産投資―海外情報, 向井啓和, 向井啓和 意見, 評判
インカムゲインとキャピタルゲインのバランスはどのような案件において最適なものなのでしょうか?
日本の不動産投資において高いインカムゲインとキャピタルゲインの両方を狙える物件というのは結構限られてくると思います。低いインカムゲインと高いキャピタルゲイン狙いの組み合わせの代表例としては青山、銀座等のエリアが上げられると思います。高いインカムゲインで低いキャピタルゲインの例としては例えば松戸、船橋、川崎等のエリアになると思います。その両方狙いで最適と思われるのは上記の間に入る様な中間エリアで商業地の物件かと思います。後は城南エリアの住宅地で建物が古かったりする物件を非常に格安に買う事でキャピタルゲインを得る事は出来ます。(建物が古いとファイナンスを受けれない可能性が大きくなりますが…)