2011 年 5 月 13 日 金曜日
本日の日経新聞の19面マーケット総合で長期金利最低水準が続くという記事が出ていましたが、フルローンでの借入をされている方のリスク回避にはこの辺の指標が重要になります。(実は、私も固定期間の終了した借入分の金利固定化を模索しています。)
フルローンでの借入を変動金利一本にされている方は金利上昇リスクをもろに背負っている事になります。
よく、そういう話をすると「日本では金利は上がらないでしょ。」「デフレはしばらく続くから大丈夫ですよ。」「上がり始めたら固定に変えれば良いですから。」という反応が返って来ます。
もしトータルの資産に対して借入比率が低いのであればその様な事で良いかと思います。(例えば、ローン返済済みの物件をお持ちであるとか現預金が多い等…)
ただ、もしそうで無くフルローンで物件を買い進まれているのであれば一部は固定にしておかれる事をお勧めします。
その際に来月の固定金利の大体の水準の方向性を見るのに市場性の長期金利の動向に注目される必要があります。と言うのは変動金利貸付金利と固定金利貸付は異なった観点で決っているからです。
短期金利は日銀の政策金利、長期金利は国債利回り、スワップレート等を含めた市場金利も影響して金利水準が決っています。ちなみに某都市銀行のベースレートが以下の数字です。
3月金利
変動 2.475%
2年 2.4%
3年 2.49%
5年 2.71%
10年 3.26%
4月
変動 2.475%
2年 2.36%
3年 2.42%
5年 2.61%
10年 3.19%
5月
変動 2.475%
2年 2.32%
3年 2.38%
5年 2.58%
10年 3.14%
6月の金利は5月25日前後に決りますが、傾向として6月の固定金利も下がりそうです。その理由は上記の様な市場金利が下落基調であるからです。(10年物の国債金利が1.1%前後と直近ではかなり低い水準となっています。(もっと低い時期もありましたが))
by 向井啓和